本を書いている人はご存知でしょうが、原稿を書く上で、一番大変なのは書き始めです。初めて本を書く場合、自己紹介から書き始める人がいます。それも長い自己紹介です。自分人生の歴史みたいなものを延々と書いて始まる。
もちろん、「誰が書いているか」はとても重要なので、自己紹介から書き始めること自体が間違いではありません。
ただ、「書いているときそこに読者は存在していのるか問題」があります。
つまり、延々と自分の人生歴を書いて、それで興味の持続を提供できるのか、です。
子供の頃から、延々と書いている場合、途中で読者は離れます。
ホリエモンさんや、孫正義さんのようなバリューのある方なら間違った手法とも言い切れないでしょう。でも、ほとんど読者が知らない誰かの本では、ダメな手法なのです。
初めて書いた本の場合、多くの人は「あなたが書いたから」本を手に取ったのではなく、
「問題を解決してくれるコンテンツがあるから」こそ、本を手にとるのです。
つまり、筆者が誰かなんてほとんど興味がありません。
簡易な自己紹介は必要ですが、「問題を解決できる根拠」としての自己紹介であればいいのです。
それ以外は不要です。
つまり、「そのテーマを語っていい人かどうか」がわかればいいのです。
たとえば、片づけの大ベストセラーを出した近藤麻理恵さんのデビュー作で、延々と彼女の生い立ちを書かれていても、読者は興味がないでしょう。片づけを語れるバックボーンとしての自己紹介ならOKです。ただそれもそれほど長くなくていい。
入り方は、フックになるような内容にしなければならない。
読者に対するフックでもいいし、
誰もが興味をもつ話をフックとして機能させるのでもいい。
※読者に対するフックをほうが簡単です。
フックを作り、そこからグイグイと引き込んでいかなければならないわけですね。
そんなときに延々と自己紹介をしていては、あっという間に読者は離れてしまいます。
読者は、あなたに興味があるのではありません。
コンテンツ、つまり読者の何かしらの問題を解決する方法に興味があるのです。
それを意識して下さい。