最近売れている本は「気が利いている本」が多い、という話

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【気が利く】
1. 細かいところにまで注意が及ぶ。
2. しゃれている
3. 粋である最近に限ったことではないかもしれないけれど、今後、売れるビジネス書をつくりたいなら、

「気が利いている」かどうかを意識する必要がある、と感じます。

例えば、『超一流の雑談力』(安田正・著/文響舎)。

一見、タイトルも帯のコピーも普通のもの。内容的にも画期的そうなメソッドはありません。
でも、この本は発売から売れに売れ、30万部を突破しました(ちなみにこの本を手がけたのは、

凄腕の有名編集者です)。

最近こういった本は、増えているように感じます。
少し前ですが、同じような感覚を覚えた本があります。

『99%の人がやっていないたった1%の仕事のコツ』(河野英太郎・著/ディスカヴァー)

この本も、内容的に特別な新規性があるわけでもなく、

何か凄いメソッドがあるものではありませんでした。

ご存知のようにビジネス書では異例の50万部突破した本です(細かい数字はしりませんが、たしかそのくらいの部数)。

自己啓発や企画の仕事をしていると、目新しいメソッドや斬新な切り口ばかりが重視されていると

思うかもしれませんが、それ以上に大切になっているのが「気が利いている」かどうかなんですね。
気が利いている本というのは、読者が実践する上で、出てくるであろう問題点や懸念点をしっかりと、
わかりやすくフォローできている本とでもいえばいいでしょうか。
「ふむふむ、なるほど、たしかに、それでそれで・・・」
と納得しながら、どんどん読み進められて、「一冊持っておけば便利だな」と思えるような本になります。ただ、これをつくるのはとても難しい。
著者や編集者が目指すべき、理想の本です。
気が利く本というのは、100%読者目線に立つことで作られます。圧倒的な読者目線を獲得しなければ、気が利いている本にはなりません。

これは編集者だけでなく、著者である執筆者にも求められる本造りです。
読者が聞きたいこと、本当に躓くところ、一般的なアドバイスや正論的なビジネスの成功法の細かい部分に注意を起き、しっかりと納得感のある形で、改善法を伝えてあげられる。

自分のプロフィールを磨き上げること、オリジナルメソッドを考えること、
差別化を考えることも大切ですが、なにより「気が利く本」であることが大切だと感じます。

あなたのビジネス(本業)でも、同じはず。

気が利くサービスが大切ですよね。

あなたが出版を考える際は、「読者の悩みをミリ単位で解決する」という意識を持ってみてください。

きっと質的にも売上的にもいい結果が得られるはずです。
私も、勉強しつつ、目指していきたいと思います。

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