「いい本をつくりたい」
という言葉はキレイですが、それだけで終わる人がいます。
本ができた直後というのはいい本ができた!と思うことが多いです。
短くても6ヵ月、長いと1年2年かけて1冊200ページほどの本を作るわけです。
ましてやその間何の手直しもしないならまだしも、何度も何度も原稿を練り直し、なんだったら最初から書き直したりしているわけですから、著者の言ういい本になるのはある意味当然です。
読者にとってのいい本かどうかは、読者に委ねられるわけですから、いい本ができるかどうかは著者が持つコンテンツの質と狙っている読者対象のマッチングもあったりします。
つまり、著者目線でのいい本は達成できる。読者目線でのいい本は正直読みて次第なわけです。
いい本をつくるのはある意味で、当然のことです。
そこに必要なのは売れる本を作るという思考です。
いい本はどこまで行っても抽象的なゴール設定になってしまいます。著者が読めばいい本、著者の友達が読めばいい本、などなど、読み手の立場やスタンス、経験、レベルによって変動するからです。
いいという人もいれば、いい本じゃないという人もいる。それが本なんですね。
でも「売れる」ということは数値にしやすくわかりやすいんです。
いい本を作っても、売れなければ、誰も喜びません。
目指すべきはいい本で売れる本。両方必要なんですね。
あたり前の話しかしていませんし、この記事を読んでもらっていても「そりゃそうだろう」と思うかもしれませんが、意外と本を書く際に「売れる本を作る思考」が抜けている人が多いんですね。
なので、私のブログやメルマガを含め、どうすれば売れる本になるのかを常に考え続けてもらえればと思います。編集者や出版社に任せれば、売れるものになる、なんてことはありません。
ベストセラーを出す著者は、マーケット感覚に優れ、何が読まれるか、ヒットするかに自覚的です。
私のブログもそういったものの参考になればと思って書いていたりします。
ではまた。