【感想】『自分を操る超集中力』(メンタリストDaiGo著)を読んでみた

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仕事をしているときに集中力が途切れてしまうことはありませんか?

私はあります。

メールが気になったり、仕事で詰まったりするとつい、スマホでSNSを見てしまったりと。

「もっと集中力を高めることができたらな〜」と思っていました。

そこで今回紹介する本は「集中力」をテーマにした一冊です。

メンタリストとして有名なDaiGoさんの最新刊『自分を操る超集中力』(かんき出版)です。

では早速、面白かったポイントを書いてみたいと思います。

 

【目次】

1.本書のメモ

2.面白かったポイント

3.一冊を通しての感想

4.実行しようと思ったところ

5.総合評価

 

1.本書のメモ

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著者

メンタリストDaiGo

◎―人の心を読み、操る技術”メンタリズム”を駆使する日本唯一のメンタリスト。

◎―外資系企業のコンサルティング、遺伝子解析企業の顧問、大学の特任教授なども務めている。

◎―主な著書は、『人を操る禁断の文章術』(かんき出版)、『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』(ダイヤモンド社)、『限りなくグレーに近い心理術』(青春出版社)など。著書累計は100万部を超える。

 

内容(帯より引用)

結果、スピード、時間……すべてが手に入る。疲れたまままでも最速で仕事や勉強を終わらせる。これだけでパフォーマンスは劇的に上がります。

 

2.面白かったポイント

 

2-1 集中力の源は前頭葉の「ウィルパワー」

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この本のキーワードとなるのが「ウィルパワー」。これはすなわち集中力そのもののカギになっている

額の2〜3センチ奥にある前頭葉に思考や感情をコントロールする源泉がある。これは集中力の体力ともいえるもの。

 

2-1-1 ウィルパワーの2つの特徴

ウィルパワーには2つの特徴がある。

①ウィルパワーの総量には限界があり、集中力を使うことによって消耗する

②ウィルパワーの出どころはひとつしかない

 

2-1-2 ウィルパワーの出どころが1つしかないとは?

私たちは一日の内に様々なことを行ないますが、それぞれをバラバラなことだと認識している。たとえば、仕事が行き詰ることとダイエットの失敗は別のことだと考える。

しかし、ウィルパワーにとっては同じこと。仕事も、人間関係も、ダイエットも使うウィルパワーも全部同じ。

ウィルパワーを消耗すれば、すべてうまくいかなくなる。

 

2-2 集中力を鍛える公式

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集中力を鍛える公式はとてもシンプル。

「ウィルパワーを増やす」×「ウィルパワーを節約する」

 

2-2-1 「セルフ・モニタリング」でウィルパワーは増える

姿勢に気をつけるだけで、集中力は鍛えられる。

“日頃、無意識に行っている行為を「やらないようにすること」は強い集中力を必要とするからです。” P33より

 

繰り返し、日々の自分の行動を「はっ!」と見直すだけで、集中力のトレーニングになる。

これをセルフ・モニタリング効果という。

 

2-2-2 多すぎる選択肢はウィルパワーを消耗する

前頭葉は、「何かやりたい」「何かやる」「何かをやめる」という思いが頭にあるだけでウィルパワーを消耗する。

多すぎる選択肢は、ウィルパワーを人間から奪い、結局決断できなくする。

 

2-4  ウィルパワーが低下すると人は「先延ばし」をする

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人は意思決定で疲れる。頭のなかで「やりかけの仕事を残す」「不安を抱えている」「先延ばしする」と、無意識が常に気にする。これを「決定疲れ」というウィルパワーを消費する現象。そのため、脳は疲れ、集中力が低下する。

疲れているとき先延ばしにするのは、「ウィルパワー」が残っていないから。

 

2-5 ウィルパワーを食われないためには「すぐに決定する」

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ウィルパワーの消耗を防ぐには、すぐに決断する。

頭のなかに不安や問題、やるべきことを抱え込まない。

 

 

2-6  集中力の高い人は、長時間集中はしない。短時間集中を繰り返す

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“そもそも人間の脳は集中を持続させないようにできています。 P46より”

 

最新の研究では、ウィルパワーが鍛えられている人で120分程度。通常は90分。長さはともかく、適度に休憩をはさみながら、短時間集中を繰り返すほうが、トータルとして集中できる。そうすると、短時間だから疲れない。

時間を短く区切って集中する。

 

2-7 集中力を操る7つのエンジン

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①場所

②姿勢

③食事

④感情

⑤習慣

⑥運動

⑦瞑想

 

2-7-1 [①場所]いるだけで集中してしまう環境をつくる

 

“集中力を促す「場所」にするために、見直したいのは机周りや作業スペースでのスマホやケータイの扱い、そしてモノを片づけることです。” P75より

“スマホやケータイをはじめ、注意をそらすものを断捨離する。” P76より

“私も実践しているのが、マナーモードやサイレントモードにしたうえで、引き出しの中にしまってしまうという方法です。” P76より

 

モノを減らすだけで、集中力は増す。机に鏡を置いておくだけで、集中力は上がる。天井が高いとアイデアが湧きやすい、天井が低いほうが細かい作業に集中しやすい。

 

2-7-2 [②姿勢]15分に一度立ち上がるだけで脳がクリアになる

 

“健康な人の脳には、常時、体内の全血液の15%が集まっています。しかし、脳の大きさ自体は、全体重に占める割合の2%ほど。そんな小さな器官が大量の血液を必要とするのは、脳がいかにたくさんのエネルギーを求め、使っているかを示しています。” P89より

 

ウィルパワーを活用するには、脳に血液と酸素を送る必要がある。姿勢が悪い状態が続くと、血流が悪くなり、酸素も届きにくくなる。正しい座り方の姿勢を身につける。

 

15分に1回のペースでイスから立ち上がる。これだけで脳に刺激が加わり、集中力が持続しやすくなる。

 

2-7-3 [⑤習慣]決断を減らす仕組みをつくる

 

“日々の生活の中で、選ぶ場面が少なければ少ないほど集中力は上がります。” P130より

 

スティーブ・ジョブズが公の場に出るときいつも同じ服装だった。イッセイミヤケの黒のタートルネック、色落ちしたリーバイス501、足元はグレーのニューバランスのスニーカー。「毎日服を選ぶ」という意思決定を排除するため。

 

“脳は、行動することによって疲れるのではなく、小さな意思決定の連続によって疲弊していく” P134より

 

片付ける仕組みをつくり、集中力の邪魔が入る好きを与えない。モノを極力持たない。そのためには購入ではなく、レンタルを活用する。

 

 

3.一冊を通しての感想

 

かなり使えるメソッドの連続で、この書評ではメモしきれないくらいになりました。

まだまだ紹介したいメソッドと様々なエビデンスがあるのですが、それは実際にこの本を読んでみてください。

消耗したウィルパワーを回復する「3つのキュア」も参考になります。これらを実践していくことで、かなり疲れずに集中し、仕事を処理できるようになると思います。

 

4.実行しようと思ったところ

  • ウィルパワーをムダに消耗しないように意識する
  • ムダな意思決定の回数を減らす
  • 集中できる仕事場の環境を整える
  • 90分単位で集中する
  • 15分単位で一度イスから離れる
  • 即断即決を基本とする
  • やりかけ、考え変えかけの状態をつくらない

 

5.総合評価

★★★★

 

オススメ。仕事や勉強のパフォーマンスを高めたい人は一読スべし。

 

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