【感想】『遅読家のための読書術』(印南敦史 著)を読んでみた

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本を読むのが遅い。積んどくばかり溜まっていく。

そういった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

今回読んだ本は、『遅読家のための読書術』。人気サイト「LifeHacker[日本版]」で数多くの書評を担当している印南敦史氏の処女作。元々読むのが遅かった著者が、書評という仕事を通して、大量の本を素早く読む方法を発見したそうです。いまでは年間700冊以上を読む書評家、フリーランスライターとして活躍されています。

では早速、この本の面白かったポイントを書いていきます。

 

【目次】

1.本書のメモ

2.面白かったポイント

3.一冊を通しての感想

4.実行しようと思ったところ

5.総合評価

 

1.本書のメモ

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著者

印南敦史

  • 書評家、フリーランスライター、編集者。
  • 広告代理店勤務を経て、音楽ライターとなり、音楽雑誌編集長を経て独立。
  • 1ページ5分の遅読家だったものの、書評の仕事を通してある読書術を発見。
  • 「LifeHacker日本版」「Newsweek日本版」「Suzie」などで書評を担当。

 

内容(Amazonより引用)

「なんでこんなに読むのが遅いんだろう…」「以前はもっと本を読めていたのに…」というすべての人へ。積ん読、解消! 月20冊があたり前になる。なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の人気書評家になれたのか? 音楽を聴くように本を読む――さあ、「フロー・リーディング」の習慣を始めよう。

 

 

2.面白かったポイント

2-1 「100%写しとる」から「1%に出会う」へ

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そもそも本が読めない人は、熟読の罠に染まっている。じっくりしっかり、全部読まないといけないという思い込みがあります。「流し読みをするとほとんど頭に入ってこない。それじゃあだめだ」という経験があるのかもしれない。

しかし、じっくり読んでも頭のなかに入っていることは実は少ないのです。

頭のなかに完璧に写しとるのではなく、1%のポイントに出会えればいい、と考えて読書をするのが良いのです。

 

 

2-2 音楽を聞くように本を読む「フローリーディング」

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著者は、音楽ライターのため、読書と音楽の共通点を見つけます。音楽を聞くように本を読めということ。

音楽を聞くときに「よし、まずはイントロ!次にAメロ!」と気合を入れて聴く人はいません。しかし、本では「よし!読むぞ!」と気合を入れて読んだり、忘れてはいけないと思って読む人が多い。そうではなく、音楽を聴くように、メロディやリズムや音、歌詞が自分の中を通り抜けていく感覚を楽しんでいるはず。読書もそうあるべきと著者は説いています。

「ストック型の読書」から「フロー型の読書」へ。

これからの読書法は、頭に貯蔵する読書ではなく、貯め込もうとしない読書であるべき、と著者は言います。

 

 

2-3 まずは読書習慣をつくる

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読書の習慣がない人がいきなり、本を沢山読もうとしても難しい。だから、最初にやるべきことは読書の習慣をつくること。そのためのにはコツがある。

1.読書する時間を決めること(毎日、同じ時間に読むようにする)

2.早く読める本を選ぶ(ストーリーものを選ばない)

3.早く読める本9割、早く読む必要が無い本1割にする

 

2-4 忘れない読書のための呼吸読書法

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本は、呼吸をするのと似ている。息を吸いつづけていると苦しくなる。息を吸ったら、次に息を吐く。これを繰り返すからこそ、楽になる。

読書も同じ。読み続けるだけでは苦行と同じに。

だから「息を吐く」にあたることが、読書でも必要。

それが書くということ。ただ書くでもなく、「書くために読む」にしてみることで、覚えるために読むという強迫観念から解き放たれて楽になる。

 

2-5 本の魅力を抽出するワンラインサンプリング

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書くための読書の方法は、ワンラインサンプリング。

面白かったポイントをページ数とともにどんどん書き出す。その際、長文ではなくなるべく短く、できれば1行を書き出す。一冊のハイライトを作るイメージでやるといい。

そして、その中でも一番いい引用を選ぶ(これを「ハイライトエッセンス」という)。

 

2-6  1行で一冊の記憶が再現される「ワンラインレビュー」

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ワンラインエッセンスに対しての感想、一口メモを書くこと。「なぜこの一行に感動したのか?」という観点で書くことで、1%に出会う読書になる。

このワンラインレビューを12冊分たまったら、その中で一番よかったベストオブベストの一冊を選ぶ。

 

2-7 物語も読む

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早く読む、さらさらと読む方法に書かれてきたが、同時にストーリーも読むことが大切だと著者は説く。早く読める本は、ノウハウや情報系、社会系のものになり、これらばかりしか読まないと心が貧しくなる。ストーリーコンテンツ(小説、マンガなど)も同時にじっくり読んでいく。その際、早く読める本を読みながら、その合間にじっくり読んでいくのがいい。

 

 

3.一冊を通しての感想

本を読むための本というのは、普段なかなか読まないジャンルなのだが、かなり学ぶべきところがあった。

昔から、本を忘れないで読みたいと思うタイプだったので、「音楽を聴くように本を読めばいい」というメッセージは心に響いた。

「読み飛ばしていい」「全部覚えようとしなくていい」という言葉は幾度と無く聞いたし、同じ意味なのだが、捉え方が楽になった。

他にも、本のリサーチ法と、読み飛ばしのポイント、多読のメソッドなどもあったので、本をたくさん読みたい人、本を読めない人にとってかなり学びがあると思う。

なにより読書に対する心のハードルが低くなる分、気楽にさくさく本が読めるようになると思う。

 

 

4.実行しようと思ったところ

・音楽を聴くようにリラックスして、さくさく読む

・ワンラインサンプリングをする

・物語を平行して読む

 

5.総合評価

★★★☆

 

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